小さな会社だからこそできる!
木戸一敏 連載「フォーカス力」

月7万5000円の投資で1000万円売り上げた秘密 高確率セールス構築士 木戸一敏

木戸一敏 連載「フォーカス力」第3話
【第3話】

 毎月毎月、8年間も欠かすことなくニュースレターを既存客に配り続けてきた、愛知県でリフォーム会社を営んでいる佐藤社長(仮名)。まさに「継続は力なり」。
 
がしかし、こんなにコツコツとやってきたにもかかわらず、リピートがほとんどないというんです。
 佐藤社長と話をしたかぎりでは、どちらかというとマジメで「お人好し」という感じの方。「お客さんの希望をかなえるよう、一生懸命仕事をする」このことを意識しながら、ずっと商売をやってきたとの話でした。
 それなのに、リピートがないということは、「ありえない……」と考えたんです。

 そこで私は、この原因を解明するために、佐藤社長がコツコツ8年間続けてきたという、そのニュースレターをファックスで送ってもらうことにしたんです。

「おぉ、やるなぁ!」

 
送られてきたファックスを見てびっくり。
 なかなかセンスのいいニュースレターです。デザインもよく考えられていて、カッコイイ感じじゃないですか。さすが8年間も出し続けてきただけのことはあります。

 しかし、ここで感心している場合じゃありません。
「8年間もニュースレターを出し続けてきたのに、なぜ、リピートが少ないのか?」
 この原因を解明しなくてはならないんです。

「これは、きっとニュースレター以外の何かに原因があるのかもしれない」

 私は、もう一度、工事をやっている現場の様子や職人の対応の仕方などを、佐藤社長に確認しようと電話の受話器をとりました。そして、前回に電話したときの様子などを、反芻していると……。

 そのとき、そのニュースレターになんともいえない違和感を感じたんです。

 以前、電話で話をしたときの佐藤社長の印象は、どちらかというとマジメで「お人好し」という感じの方でした。でも、ニュースレターに描かれていた佐藤社長の似顔絵は、カッコイイ男性。
 ……というか、カッコ良過ぎ!

 芸能人に例えると、まるで藤岡弘(ふ、古い!)じゃないですか。
 佐藤社長とは、私が開催したセミナーでお会いしたことがあります。実際の顔はというと、こういってはなんですけど、どう見ても藤岡弘には似ていない。どの角度から見ても3枚目。ニュースレターにあった似顔とは似ても似つかないんです。

 
――あっ、勘違いしないでください。このことが原因で、リピートが少ないわけではありませんから。

 それはさておき、私はそんな佐藤社長の似顔絵に違和感を抱きながら、ニュースレターを読み始めました。


「ふと空を見上げれば、星がいっぱい。
 こんな都会の夜空でも星が見えるなんて……。
 その中に、ひときわ輝いている星がひとつ。
 ここは、○市△町にあるカジュアルなフランス料理のレストラン。
 是非、ご夫婦または家族で一度足を運んでみませんか?」


 こんな一文がニュースレターに書かれていました。
 これを見て、あなたはどう思いますか?

 なかなかどうして、おしゃれじゃないですか。まるで詩人ようです。佐藤社長は文系出身者とのことですが、ヤッパリ違いますね。

 がしかし、私はここにも違和感を覚えたんです。
 冷静に考えてみれば、これは佐藤社長のキャラじゃありません。「一体どこからこんなものが出てくるのかー!!」とツッコミを入れたい心境になったのは、きっと私だけではないはずです。

 まるで推理小説を読んで、犯人がだれなのかが分かりかけてきた時のように、佐藤社長が書いたニュースレターの反応がなかったナゾが解けてきました。

 さらに! マジマジとニュースレターを見ていくなかで、ついに決定的要因を発見しました!!

 それは!?

 つづく

ポイント:ニュースレターのキャラと、本物キャラは一致させること!

◆ 近 況 ◆

 昨日、友人とメンターとなる人がいるか、いないか、という話になりました。
 
メンターとは、「自分にとって師匠となる人」のこと。生きていく上で、自分の人生の見本としている人のことです。
 その友人は、
「メンターをもっている人は、自分がカリスマになりたい、と思っている」
「反対にメンターをもっていない人は、自分がカリスマになりたいとは思っていない」
 
というのです。
 
私の場合だと当っています。
 
メンターをもっていませんし、自分がカリスマになりたいとは、これぽっちも思ったことがありません。
 
もし、カリスマなんかになったら、24時間365日カリスマを演じなくてはと思うと、こんな疲れることはない。とてもじゃないけど私にはできない世界です。
 
メンターというわけではありませんが、私にとってのそういう存在は、強いていうなら「アントニオ猪木」ですかね。
 
プロレスラー現役時代の、あのやられてもやられても最後には、残った力を振り絞って延髄斬りで勝利を勝ち取る……。
 
この必勝パターンが、たまらなく私のやる気をかきたててくれました。
「オレも猪木を見習って逆境に立ち向かっていくんだ!」
 
そんな気持ちになるんです。
 
――あなたには、メンターは存在しますか?




最新号【第4話】へ
バックナンバー【第2話】へ