Q3 友人同士の飲み会の席、会社の話はどこまでしても大丈夫?

 久しぶりに大学時代の友人に会って、楽しくお酒を飲みました。その席で、会社のグチを言い合ううちについついエスカレート。上司のB部長が会社の備品をこっそり持ち帰っているというような話を、冗談めかしてしました。友人との話は大いに盛り上がったのですが、これが思いもよらない事件に発展。
 実は、取引先の営業担当が、壁を隔てた近くの席に来ていたのです。私の話を聞いた営業担当が、社内の懇意にしている者にB部長の話を漏らし、その社内の人間が上司に進言したことから社内に知れわたり、B部長が懲罰を受けることになってしまいました。
 それ以来、B部長は疑心暗鬼になってしまい、部内の雰囲気は最悪です。ちょっと調子に乗りすぎたとはいえ、あくまでも友達同士の席。会社の話はどこまでしていいものでしょうか?

回答
プライベートな場だからといってハメを外さず慎重に。
話題、会話は「品位があるか」で判断しよう

 困ったことになりましたね。
 これも常識の範囲で考えることですが、常識は人によって違うから要注意です。
 いろいろなことがいえますが、ことわざどおり「壁に耳あり、障子に目あり」。いかにプライベートな場であっても慎重を期すことは大切です。

 こういった場で「どんなことなら話しても大丈夫だろうか?」と考える際には、品位を保つことがポイントです。
 とはいうものの、これもまた「人によって違う常識」があります。ここで一般的にいえることをあげてみましょう。
 基本的に「マイナス」を話題にすることは品位がありません。具体的には、欠点や弱点、不幸、失敗、苦手、恥などに関することです。こういった話は、基本的にするべきではありません。

 一方で、たしかに自分以外の他人(ときには身内であっても)のマイナスについて話すのは、禁断のよろこびがあるものです。「他人の不幸は蜜の味」ともいいますから、そういったうわさ話には楽しい面もあります。
 けれども、余計なことはいわないにかぎります。「口は災いの元」ともいいます。
 もし、それがうわさの当人やマイナスの対象の身内に聞かれたとしたら、まさしく「災い」に転じてしまうことは間違いないからです。相手に恨まれたり、それによって足を引っ張られたり、敵に回してしまうことなどもないとはいえません。
 一時、「蜜の味」を味わったとしても、それが一生の後悔になるかもしれないのです。

 注意する話題としては、事態をマイナスに評価する話、身内の自慢話、愚痴、セックス(お色気)の話、政治の話、宗教の話、断定的な社会批判などです。
 ……こういった話題がなくても、酒の席では楽しく話せるもの。話してしまってから「大丈夫かな?」などと心配するよりも、後顧の憂いなくお酒や会話を楽しめばよいではないですか。

まとめ「一時の“蜜の味”の会話で、一生の後悔をしないように!」

Q4 社長の「お誘い」をうまく断る方法は?

 就業時間はとっくにすぎたにもかかわらず、作業が終わらずに残業になりました。その日はデートの約束があるので、時間に遅れないように精一杯仕事をすすめていると、帰り際に社内を見回っていた社長がやってきました。
 頑張っている姿を見たせいか、社長は上機嫌で激励してくださり、さらには「この後食事にいかないか」と誘ってくれたのです。普段の日ならば迷わず即答するところですが、今日のデートは相手が親戚を紹介してくれるということで、どうしても外すことができません。せめて、きちんとした形でお断りをしたいのですが、「お断りする」際に守るべきマナーとは、どんなものでしょうか?

回答
まずは「感謝」「お礼」をきちんと述べること。そのうえで「理由」を述べて、明確に断わろう。躊躇や逃げは百害あって一利なし。

 断るときに大切なことは、まずこちらに声をかけてくれたことに感謝すること、お礼を言うことです。
 次に理由を正直に言いましょう。この例の場合はデートということですが、「友人との約束」でよいでしょう。親戚を紹介ということについては、婚約しているなら正直に言ってもよいでしょうし、そうでないなら「大切な用件」くらいにしておけばよいと思います。
 最後にきちんと頭を下げ、お詫びの言葉とともに断りの言葉を告げます。
「申し訳ございません。せっかくのお誘いですが、以上の用件で、本日は失礼させていただきます」
 こんな感じで言えばよいと思います。

 しかし現実には、目上の人だと断りにくい、仕事が絡んでいるから断りにくいといった判断の背景があります。
 けれどもそれは自分自身の決断です。
 相手が誰であろうと、断るときははっきりと断らなければなりません。相手との立場の相関によって無理な用件も断れないというのは、あまりよいことではないと思います。
 もし仮に、断るだけの理由があるのに理不尽にも承諾したとしたら、その社長に、
「仕事でも相手の顔を見て理にかなわないことをするかもしれない」
 と、解釈されることもありうるのです。

 注意すべき点としては、方便として「親の病気」とか「同窓会がある」などといってしまうことです。厳しい状況から逃げたりごまかすことで、自分自身を甘やかすことになります。さらには、本当のことが知れ渡ったときには、周囲からも信頼を失うことになるでしょう。
 断りとは、ことを割ることです。つまりは「けじめ」なのです。周囲の顔色を気にして決断が鈍ることは、あってはならないことです。

まとめ「“断り”とはけじめである。中途半端に終わらせないでキッチリ始末をつけよう」




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